先日、日頃お世話になっている方と一緒に、3泊4日で中国へ行って参りました。
初日は中国の大学で日本の仏教、真言宗について講義をさせていただきました。
学生の皆様は熱心に私の話を聞いて下さり、講義後の交流を通じて、彼らが親日的であり、日本の文化では漫画やゲームへの関心が強いことが分かりました。
二日目に、”天台山國清講寺”という天台宗のお寺を訪問いたしました。
こちらのお寺は、隋代の開皇18年(598年)に創建され、煬帝により國清講寺と名付けられたそうです。
日本の天台宗の開祖である伝教大師最澄をはじめ、円珍、栄西などがこちらで修行をしたとされています。
若い方も熱心にお参りされていたことが印象的でした。
三日目、仏像彫刻職人が多くいらっしゃる村を訪問し、現場見学をさせていただきました。
他の産業が発達したため、仏像彫刻職人の若い後継者が減っているそうで、今後仏具の価格高騰が予想されます。
この旅で最も強く感じたことは、中国経済の発展は著しいものであるが、その一方で国民間の経済格差は相当なものであり、国民全体が豊になっているということでは決してないということです。
中国の文化、経済のますますの発展を期待するとともに、国民皆の生活が豊かになることを願わずにはいられません。
そして今回中国で出会った皆様には、とても温かく歓迎していただき、大変充実した旅となったことを心より感謝いたしております。